痛みに弱い私の不妊治療(きっかけ)

妻の記事たち

はじめまして、suiの妻です。わたしの経験した不妊治療から出産に至るまでをお話ししたいと思います。私自身、痛みにかなり弱いため、痛みのレベルを中心にお話しします。これから不妊治療や出産をされる方の参考になりますと幸いです。

不妊治療に至ったのは、自然妊娠がきっかけでした。もともと多嚢胞性卵巣症候群のため、排卵は1年に1回あるかどうかでした。32歳の冬、数日間、倦怠感と微熱、下腹部痛が続いていました。明らかにいつもの体調と違う。夫の勧めもあり、かかりつけの産婦人科を受診したところ、妊娠が判明しました。

寝ても覚めても仕事!の毎日でしたが、妊娠は想像以上に嬉しいものでした。このときは、さくっと産んで、すぐにバリバリ仕事に戻ろう!と思っていました。

その日は初めて夫と産婦人科を受診する日でした。エコーをみると「ひらがなくん(仮称)」は天国へ旅立っているとわかりました。妊娠11週を迎える前でした。

心の準備もできないまま、すぐに子宮内除去手術が必要となり、数日後に1泊2日で入院+手術となりました。

入院当日、病院に着いてすぐ、子宮口を拡げるため、バルーンを入れる事前措置があります。しかし、想像を超える痛みがあり、なかなかバルーンが入りません。医師がおかしいな…と試すたび、痛みと恐怖で軽く痙攣してしまい、見かねた看護師さんが声をかけてくださり(看護師さん、ありがとうございます涙)、いったん中止となりました。その後、事前措置はせず、静脈麻酔により眠ったままの手術となったので、痛みがあったのはバルーンのときだけでした。術後に目を覚ますと、ひらがなくんが、お腹からいなくなってしまい、不意に号泣したことを覚えています。(めったに人前で泣かないのですが、心の準備期間が足りなかったと思います)

退院後はすぐ、仕事に戻りました。ただ、妊娠・流産したことで、どこか心にぽっかり空いたものができてしまい、なかなか心の空いた部分を塞げずに、日々を過ごしていきます。

次回は、不妊治療の開始について、お話しできたらと思います。