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法科大学院入試の体験談とその反省点

上手く分けられない記事たち


皆さんこんにちは、税理士法人で働きながら公認会計試験に合格し、監査法人で働きながらロースクールに通い司法試験の合格を目指すsuiです。

この記事では僕がロースクール入試対策として使用していた教材の紹介と実際に試験を受けてみた感想について書いてみます。

ただし僕は既修者コースに不合格だったので反省文がメインです。他山の石として下さい(血涙)↓は関連記事です。

働きながら法科大学院に通うことについての体験談~さらなる成長を目指す君たちへ~

不合格時の得点率

最初にどんな感じで落ちたのか把握できた方がこの後の内容が頭に入ってきやすいと思うので書きます

民法…50%ちょい
刑法…40%弱
憲法…50%ちょい
商法(会社法)…80%
行政法…20%ちょい
民事訴訟法…20%弱
刑事訴訟法…15%弱

利用していた教材とその理由

実況論文講義という教材を使用していました。
アガルートの司法試験・予備試験 実況論文講義 民法



最初は

大学院入試なんて予備校に通ってまで対策するもんじゃないっしょ…!!

という謎の慢心により、独学で勉強することを決めました。因みに大学も法学部ではなかったので、法律の知識は会社法のみです。

なるべく会計士試験の教材と近い形態の教材を探しました。文章題があって、論理構成のまとめが書いてあり、最後に解答例が載っているものです。

実際に探してみると、本屋やAmazonで購入できる上記ような構成の教材はこれ以外にありませんでした。たしかに大原の会社法論文式の教材なんて市販されていなかったので、多分世の中そういうことなんだと思います。

パラパラと本屋さんにある普通の教材読んでいると

結局答えは何を書けばいいんや…(即物的)

みたいな感想を抱くと思います。


この実況論文講義はドンピシャで公認会計士試験の教材と同様の構成でしたのでこいつと心中することを誓いました。
↓amazonから抜粋。馴染みのあるレイアウト


が結果は不合格でした。

チクショウ!!

落ちた理由の分析

上記の教材を結構な完成度まで高めた経験をもとに言います。

この教材のみでロースクールの既習コースに食い込める可能性は、30%くらいの可能性だと思っています

理由はシンプルで勉強した範囲が本番に出る確率がそんなもんだからです。

この教材の題材数は悲しいかな20題~25題です。

会計士試験の会社法では40題~50題くらい頭に詰め込んだことを思い返すと、かなり心もとない数です。

実際に僕の入試時では、民法・刑法・憲法・商法は半分がこの教科書から出ましたが、行政法・民事訴訟法・刑事訴訟法は全て載っていない内容が出たイメージです。

後半の科目に関しては僕の勉強が浅すぎて気づかなかっただけの可能性もあります

しかも当日は「2つの考え方を比較したうえで論ぜよ」みたいな問題も出てきました。

勉強していた教材では一つの論点について論証は一つなので、確実に答えられません。教科書や基本書でしっかり基礎を固めている法学部卒の人ならともかく、論証丸暗記の一本槍で臨んだ僕は相当きつかったです。

あれね、のれんの論点で減価償却したほうがいい説と、減価償却しないほうがいい説両方聞かれる的なやつね

僕は1冊買って心折れたのですが、同じシリーズで論証集なるものが発売していたので、そっちも極めていれば突破できたかもしれません。

ただ、この本まで買うと7科目2種類で合計14冊極めなければいけないので、教材の数を押さえたい僕は「やめとこ…」となりました。

いまから入試をやり直すとしたらどの教材を使うか

おとなしく予備校に金を払って教材を入手します。

考えてみたらロースクール入学後は司法試験の合格を目指して予備校に入るんだから、それがちょっと早まるだけで、そのお金が無駄になることはありません。

上記の実況論文講義のクオリティそのものに問題は感じなかったので、僕はアガルートアカデミーに入会しました。勝手に司法試験界隈のCPA会計学院だと思っています。(ミーハー魂)

そこで取り扱っている重要問題修得講座(10万円くらい)ここからHP行ける)っていうのが極めるにしては妥当な量なんじゃないかと思っています。

買いました。

一つの科目につき50題~70題くらい収録されているので、体感的にこの問題集を完璧にすれば司法試験はそこそこ戦えるんじゃないかと思っています。

法科大学院の入試レベルだったら雑に4週くらいできれば合格ラインに乗っていける気がします。

~そして一年後へ~

色々あって何とか進級できました。

進級要件がけっこう厳しくて同期入学の4割くらいが留年しました。

HUN〇ER×H〇NTERかな‥?

名目上2年生に進級出来るのは、既習生と同様の知識を有する学生なので、今なら入試も合格できる水準に達していると信じています。

結局この一年は↑の重要問題集を3周+定期テスト直前の論証丸暗記で乗り越えましたので間違って無かったと思います。                  

やはり問題集が勉強にて最強…

まとめ

✔法科大学院の入試の壁はやっぱり厚かった
✔その辺の本屋で、会計士試験の企業法論文みたいな問題集はアガルートしか多分ない
✔純粋な勉強範囲の問題で、不足を感じた
✔覚悟が決まっているなら、もう司法試験用の教材を買っちゃおう