凡人が公認会計士試験に挑戦することについて考える

初学者向け


皆さんこんにちは、働きながら公認会計士試験に合格したsuiです。

今回は「凡人」が公認会計士試験に挑戦するべきか、そして合格できるのか?について考えていきます。

公認会計士試験は、一般的にとても難しい試験としてとらえられており「本当に自分が合格できるんだろうか…?」と不安になる人も多いと思います。

励ますことしか書いていないので安心して読んでください

自分を凡人と思っている人へ(学歴編)

まずは凡人について考えてみます。
細かい単語の定義は辞書に任せるとして、「頑張ってもそこまで上手くいかない」的な感覚を持っている人が自分を凡人だと思っている人という肌感覚です。

公認会計士試験に運動の要素は無いので純粋に「頭の良さ」的なことについて考えていきます。

学歴問題
公認会計士試験はマークシートと記述式の2回戦です。
マークシートでは偏差値60、論文式試験では偏差値52を取得すればOKです。

よって偏差値60くらいの大学に入れている時点で、公認会計士試験の界隈では「凡人ではなく有望な受験生」となります。

この際に、「偏差値は母集団のレベルに影響されるのでは…?」と思うかもしれませんが、公認会計士試験の会場には「とりあえず受験勢」と「なんなら出席しない組」もおり、大学受験と比べて母集団がとても優秀であるというわけではありません。

よって大学受験と同じメンタルで大丈夫です。



学歴も誇れるものでもないよ…という人へ
周りの人は要領よく成績を伸ばしているのに自分は成績がうまく伸びていくほうではない」と感じる人へ送りたい説

✔その人とは人生累計勉強時間が違う可能性がある説

野球で甲子園に出たことがあるくらいの人と一緒に経験ゼロでサッカーを始めた場合に、うまくなるスピードが違ったとしてもそこまで落ち込む必要はありません。

僕は公認会計士試験を4000時間くらい勉強して合格しました。同期には2500時間くらいの勉強で合格した人もいますが、明らかに小学校~大学での勉強時間が僕より多いです。

彼らは「今まで他の人より人生で5000時間くらい勉強しているから、公認会計士試験では1000時間くらいショートカット出来ているだけ」です。

他の人とは勉強に関するバックグラウンドが全然違うということを頭の片隅に入れておいて下さい。

↓に成績が伸びない人用の記事も貼っておきます

自分を凡人と思っている人へ(会計士試験に向いてないと思う人編)

大学受験の時は本気出したらすぐに成績が伸びたのに、公認会計士試験では全然伸びない…センス無いのかな…?という人へ

公認会計士の勉強時間は予備校に入るまで恐らく0時間のはずです。ここがポイントです。

大学受験で英語をアルファベットから勉強した人は皆無だと思います。また、数学の勉強で足し算・引き算から勉強をスタートした人もいないと思います。

しかし公認会計士試験では、貸方・借方を理解するところから始まります

本当に「ゼロ」から知識を積み上げていっているのです。これは尋常じゃない位大変なことで、「~普通〇〇でしょ」と会計的な常識を身に着けるだけでも1000時間超の勉強が必要になってきます。

シンプルに勉強時間の確保が足りていないだけ説はあります。

僕は短答式試験の合格までにざっくり3000時間くらいかかりました。

凡人には無理な難易度なのか?

それでは凡人は公認会計士試験において上手くいかないのでしょうか?ここで公認会計士試験の難易度について考えてみます。

結論「続けること」・「成績を後退させないこと。この2点さえできれば合格までにかかる年数が数年違えど合格は十分に可能だと考えています。

公認会計士試験の最終的な合格率は大体8%~10%弱となっています。

しかし、短答式試験と論文式試験という2段階の構成となっており、短答式試験に合格したら3回まで論文式試験から受験が出来ます

よって、短答式試験では上位13.5%に入り、その後3年間のうちに短答式試験合格者の中で上位35%に入ればいいということになります。

上記の通過率を見れば分かる通り短答式試験を突破するのが最もキツく、挫折や合格できるのか迷いが生じ始めるのは間違いなく短答式試験の時期です。

仮に1回目の試験で上位30%程度の位置で短答式試験に不合格になったとします。上位13.5%が抜ける為、あなたは次の短答式試験を上位16.5%の位置から勉強を再スタートさせることになります。

公認会計士試験は年齢制限がありません。よって大学受験のように自分よりも実力が高いが年齢の問題で受験できなかった層が母集団に一気に追加されるわけではありません

このことから、理論上あなたの実力が前回の試験よりも少しでも上がっているならいずれ上位の合格ラインに自然と入ることになります。

とにかく1週間前の自分よりも実力が上がっていればいいのです。そしてこれは努力でなんとかなる範囲の問題だと思っています。


最後に自分を凡人だと思っている人たちに贈りたい言葉

公認会計士試験に受かりさえすればもはやあなたは凡人ではなく秀才です。勉学における最高峰の試験をやり切ったという経験は自信とプライドを与えてくれます。

今は「凡人」かもしれませんが、公認会計士試験の合格への過程はあなたを「秀才」へと押し上げます。これから始めるorすでに挑戦中の人たちは是非挫けずに最後までやり切ってください。

働きながらの受験であれば受かるまで無限に挑戦できます。↓に関連記事貼っておきます

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