どうも皆さんこんにちは、働きながら公認会計士試験に合格したsuiです。
最近ではもっぱら、働きながらの公認会計士試験合格に関する記事ではなくて、監査法人の話がメインになってきており迷走を感じている次第です。
それはさておき、監査法人の就職活動について、追加で分かってきたことを書こうと思います。
BIG4の求人数で試験合格者数の80%くらいは確保できていると思うので、引き続き就活はやらかさなきゃ大丈夫論者のままではあります。
しかし、何らかの事情や地域性から、就職希望者が採用予定人数を上回った場合は、一般事業会社と同様の就職環境に突入する可能性があります。
なので、事業会社から内定を貰った時のことを思い出して対策方法とかも下の方で書いてみました。
こんな人に向けて書きました!
✔地方で就職を検討をしており、希望先の監査法人の採用人数が少ないかもしれない人
✔監査法人の就職活動どうなの?って気になる人
✔内定に向けて少しでも準備したい人
好きな監査法人に入れる説について
僕は以前の記事で、監査法人の就職活動は基本的に落ちることはないと言ってきましたが、必ずしもそうでは無い説が出てきています。
今年は他の場所の事務所のリクルーターとも話す機会があって認識が変わってきました
募集枠に対して応募数が上回っている場合、普通に落ちることがあるという事実に思い至っていませんでした。
僕は採用に関する権利を持っているわけではなく、あくまでリクルーターなので「入社してもらった後に一緒に快く働けそうかどうか?」という最低限ラインの線引きにしか関与していません。
よって僕の体感上、落とされる人というのは1割~2割程度だと感じていました。
ですが、採用における基本概念は「欲しい順に上から採用していく」ことです。当然のことながら採用予定人数よりも応募人数が上回ってしまった場合、不採用となる可能性があります。
この落ち方はマイナスポイントで落ちるのではなく、プラスポイントが足らなかったから落ちるパターンです。
やらかしを避けたうえで加点を稼がないといけない面接が皆さんにも訪れるかもしれない…
特に、地方事務所などは、大手監査法人でも採用枠が数人分しか用意されていない事務所などもあり、この競争に巻き込まれてしまう場合があるという話も聞きました。
仮に年間の供給人数が10名しかいない都市でも、全員が3人しか採用予定のない事務所に申し込むと7人は不採用になります。
そういう意味では、どんぶり勘定でガバっと取ってくれる東京や大阪などの大都市の方が就職活動自体の難易度は低いのでは…?とも最近思ってます。
何の要素で合否が分かれるのか?
仮に皆さんの行きたい法人に採用枠以上の希望者がいた場合どのような要素で合否が分かれるのか、
完全に偏見で申し訳ないのですが、僕の所感を書いていきます。
前提…僕たち監査法人サイドは、就活生の皆さんが想像する5倍くらい皆さんのことを分かっていません。
すいません言い過ぎたかもしれません
理由は面接・面談時において、客観的・定量的なデータを取っていないからです。(僕の法人だけだったら申し訳ないです)
→監査法人の就職活動においては一般事業会社のように学力・思考力のテストや、個性(コンピテンシー面)のテストを実施していません。
また、面談や面接で聞くべきことも社内的にマニュアルでガチガチに決まっているわけではなく、そして聞いたことを定量的な点数としてつけているわけではありません。
なんかもう雰囲気でコミュニケーションを取っています。
だから各就活生の方に関する情報の取得具合も、個々人の面談しているリクルーターやパートナーのヒアリング力、および就活生のアピール力に左右されます。
なんなら皆さんがお話してくれた情報は、各リクルーター及び採用パートナーのバックグラウンド(価値観)によってバイアスがかかり、いい感じに加工されて内部で共有されます。
よって個々人の目に見えない複雑で多面的な断面を余さず観察できていません。
じゃあ何で採用の合否決めてるの?と言われたら。
✔見た目・雰囲気…美形かどうか、男性なら身長が高いかどうかなど生物的な魅力も勿論ですが、
被監査先に連れていけるか。ゆくゆくは監査法人の顔である主査として単身突っ込ませても大丈夫そうかという観点が大事な要素になります。
シニアスタッフやマネージャーレベルでリクルーターをやっている先輩たちは「あの人は監査先に連れて行っても大丈夫そう」という感想を漏らしていることが多い気がします
特に男性のかたは、髪を短く整えてワックスでおでこを出しているだけで印象抜群です。
体感これだけで他の男性の30%くらいの層には優位に立てます。コスパ抜群なのでおすすめです。
内定が出た後はもう好きな髪形にしましょう。必要なのは面談、面接時の瞬間最大風速だけです。
勿論話し方や、こちらの問いに対して、答えが返ってきているかなども大事です。
令和の虎を見ておきましょう。(雑なアドバイス)
✔経歴…学歴、年齢、部活動等の秀でた経験、論文式試験の合格順位、その他保有している資格などを見ています。
上述しましたが、監査法人側は採用に当たり、個々人の詳細なプロフィールを作成しているわけではありません。
特に採用の権利を持つパートナーは何十人と面談・面接するため、個人が印象に残せる要素は2つ程度。良くて3つ程度です。
内部的に話すときも「○○大学の、△△やってた、明るい雰囲気の~さん」くらいの情報がせいぜいです。
しかも最も大事なのは一番最後の「明るい雰囲気」の部分です。というわけで具体的な手段に続きます。
内定獲得に向けてベストを尽くしたい人へ、具体的手段について
今から影響を出せる部分は見た目と雰囲気しかありません。
学歴、年齢、社会人経験、保有資格等の条件は所与のものとして乗り切る必要があります。
しかし、幸いなことに経歴等の情報というのは、「雰囲気」という抽象的な要素の後に「判断が付かないからスペックを参考にしているだけ」です。
面談・面接前に準備することはおおむね下記の通りになります。
①周りの一流企業に就職した人に聞く
丸投げですみませんがこれが最も強力です。イケてる上場企業に入ったご友人はおそらく50倍~100倍くらいの倍率を突破しています。
何とか協力を取り付けられれば、あなたの就職活動はバラ色です。存分に鍛えてもらってください。
②下記の点に気を付ける(すいません男性を想定しています)
・髪型…面接の本とかネットに書いてありますので好感度抜群の髪形にしましょう。
・眉毛…どこかお店に入れば3000円くらいでやってくれます。
・服装…特に男性の場合、ネクタイがしっかり結べているのか、靴は磨かれているのか、ワイシャツの首元黄ばんでいないか、
・臭い…スーツはクリーニングに出しておく。面接前に歯磨きしておく。直前に臭いのきついものは食べない。
・姿勢…背筋を伸ばす。不自然じゃない程度に相槌をうつ。イイ感じの頻度で目を合わせる
・話し方…早口にならないようにハキハキ話す。この辺は誰かに練習を付き合ってもらってフィードバックしてもらうしかないので、友達に全力で頼む。
外見はコスパ良い論者です(いつか書きたい)
上記の本より抜粋
③以上に気を付けて20回くらい面接練習をする
・面接時の1時間弱さえ乗り切れればあとはなんでもいいです。しかし本番で力を発揮するにはそれなりに準備が必要になります。
20回くらい練習すれば過度に緊張すること無く当日を乗り越えられると思います。
また、練習の過程で予想外の質問が来た際の返答の練習にもなりますので、とんでもない変化球が来ない限り落ち着いて球を打ち返せます。
妄想と自分の経験から羅列してみました。もっと例題が欲しい方はchatGPTへGO
具体的に面接で聞かれそうなことリスト
・自己紹介をお願いします
・何故会計士試験を受けたのか?
・会計士試験で辛かったこと、その乗り越え方。
・得意な科目と苦手な科目。およびその理由。
・今と将来、勤務地の希望はあるか?
・出張いけるか
・ワークライフバランスについてどう考えているか
・どんな会計士になりたいか。
・何故うちの法人を志望するのか?
・あなたの強みと弱みは何か
・チームとして何か成果を出した経験はあるか?
・あなたがうちの監査法人に期待することは?
・あなたの友達は、あなたのことをなんて表現すると思うか?
・あなたや親族で被監査先との独立性が問題になるところはないか?
・一生自己研鑽が必要となってくる職業だが、その時間をどのように確保するつもりか。
・逆になにかあなたから質問はあるか?
まとめ
✔多分大丈夫だけど、就職希望者>採用予定人数の監査法人を希望するなら普通に落ちる可能性がある
✔特に採用人数自体が少ない、地方の監査法人とかは結構頑張る必要があるかもしれない
✔本気でやるなら、一般事業会社に就職した友人に練習付き合ってもらう