【社会人】公認会計士試験は独学で突破できるのか?

初学者向け

皆さんこんにちは、働きながらの社会人で公認会計士試験に合格したsuiです。この記事では独学で公認会計士試験を突破できるのか?ということについて考えていきたいと思います。

僕個人としては「可能」だと思っています。予備校は「努力以外の手間と時間を金で手っ取り早く省略する」手段だからです。

下記でより掘り下げて考察していきます。

↓に超主観的な予備校の特徴記事貼っておきます

何をもって「独学」とするか

まずは何をもって「独学」というのか?について考えていきます。結論独学というのは「予備校に入学しない」ということだと思います。

この記事にたどり着いた方が何故「独学」という手段の採用を検討しているのかを分析すると。
①ぶっちゃけ「お金」の問題
②予備校に通う「時間の確保」が困難だから

以上の2点になると思います。だから「お金もそこまでかからないし、自分のペース(働きながら)で勉強できる独学」を検討していると思います。

なので、この記事では「独学」を「予備校に入学しないで合格する」ということを前提として議論を進めていきます。

「授業を受けるか受けないか」という点が独学議論の特徴な気がしてます

独学で合格できるという根拠

主に予備校に入学しないデメリットは↑の画像の通りかと思いますが「これらは本当にデメリットなのか?」ついて考えていきます。


授業を受けられない…予備校に通わない以上当然授業を受けることが出来ません。しかしながら、僕は社会人が働きながら公認会計士試験に合格を目指す場合、「授業は基本的に受けなくていい」派です。詳細は「【受験勉強戦略について】」を読んでみて下さい。

働きながらの勉強で感じたのは、「理解してから問題を解く」ではなく「問題を解きながら理解していく」という方法を採ったほうが効果的ということでした。授業を3時間聞くよりも、教科書を見ながら3時間の問題演習をしたほうがはるかに点数に結びつきます。

よって、「授業を受けてないから、他の受験生にビハインドがつく」ということは心配しなくて大丈夫です。むしろ「授業を受ける」という選択肢が最初からない分、問題演習に集中できるというメリットすらあります。

しかしながら予備校が用意する「教科書」と「答練(試験対策の問題)」だけは自分ではどうすることも出来ません。これだけはメルカリなどでどうにかして入手する必要があります。


質問できない…ここが独学の一番のデメリットであると思います。質問は自分の成績を上げるうえで極めて重要です。なぜなら質問をするためには「自分がどこまで理解していて、どこを理解できていない」のかを把握しなければいけないからです。

質問という過程自体が良質なアウトプットである以上、気軽に高レベルの知識を持つ人に質問できる機会が少ないということは解決しなければいけない問題です。

これは各々置かれた状況が異なると思うので「独学でいく」と決めたらなら各自対処する必要があります。

具体的には、

①最近の公認会計士試験に合格した人に聞く
②職場の会計士資格を持つ人に聞く
③SNSで勉強サークルに入る

等が考えられます。


③モチベーションの維持が難しい…人間の意志力を信じてはいけません。勉強開始して3日後には会計士試験の勉強を辞めたくて仕方なくなります。この時に「予備校」に通って、「周りが勉強している空間に身を置く」ことは勉強の習慣化に絶大な力を発揮します。

この「環境を自ら作らなくてはいけない」ということも独学のデメリットです。

しかしこれもより突き詰めていけば「勉強に集中できる場所を見つける」ことと「自分のほかに勉強を頑張っているをみつける」という2つの条件を満たせれば、予備校である必要は全くありません

つまり予備校に通うことは「効率的に勉強できる環境を金で買っている」わけで「優れた授業・解説」を聞くために通うものではありません。

結局、独学って金銭的にどれくらいお得なのだろう…?

差額の計算していきます。

①比較対象、大原で初心者2年コースの場合76万円

②独学…
必要な教材(教科書・問題集・答練)を集める場合94,600円※論文用も含む、2023/2月メルカリ出品を集計した数値
実習室代…2年通う仮定で290,400円、吉祥寺の勉強カフェ・土日のみで計算。
腕試しの模試参加22,000円、短答2回、論文2回。TACの金額参照

合計407,000円

予備校に入った時の差額353,000円

独学でも思ったよりお金がかかりましたが、とはいえ35万円は大金です。どんな比べ方をするかにもよると思うのですがざっくり半額で済むイメージで問題無いと思います。

自習室代はもう少し削減の余地があるような気がしました…

自分が独学をするならどうするか

①まずは教材をそろえる…公認会計士試験で初めに受ける短答式試験では4科目が試験範囲なるため、「教科書・問題集・答練」をメルカリで手に入れます。大抵試験を諦めた人が数万円で売りに出ししています。

②勉強環境を整える…平日の朝は職場に5時~6時くらいに到着して勉強します。休日は近場の勉強カフェに入会して勉強します。勉強カフェで公認会計士試験の勉強をしている人がいて頑張ってそうなら機会をみて話しかけます。

③質問できる人…周りにいる会計士の人か税理士の人に昼休みに質問します。あるいは勉強カフェで知り合った人の実力が自分より上であれば、その人に質問をします。

まとめ

独学で不利な点は「質問先」・「勉強環境」
上記を整えられるなら独学でも不利にならない
環境を整えるのがめんどくさいなら予備校代を払ってしまうのもあり

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