【公認会計士試験】過去問を勉強したほうがいいのか?について

初学者向け

皆さんこんにちは、社会人で働きながら公認会計士試験に合格したsuiです。
試験本番が近づくと多くの受験生が頭を悩ませるであろう「過去問やったほうがいいのか?」について僕自身の考えを述べていきたいと思います。

結論「短答式の財務・管理は直近3回分くらいは解く価値がある」と考えていました。

下記にその理由を述べていきます。

3回分は目安です。下記の目的が果たせるまでやるのがベストです。

過去問を解く目的

何故過去問を解くのか」…このことについて、自分なりに考えを持つ必要があります。

この点に関して僕は「短答式試験本番で実力を発揮する」為に過去問を解いていました。

単なる知識を得る為ならば、予備校の問題集・答練を解き続けていた方が効果的です。しかし、財務会計論と管理会計論だけは「実力を発揮するための練習」が必要だと感じていました。


例えば、管理会計論は問題の取捨選択が非常に大事な科目です。僕自身の経験としては「時間をかければ確実に解ける原価計算問題を重点的に着手する」のではなくて、「問題の構造は難しいが、計算工程が簡単な管理会計にたくさん着手」したほうがいい点数を採りやすいことに気が付きました。

管理会計論の勉強方法について詳しく知りたい方はコチラ↓を読んでみて下さい

【短答式試験勉強法】管理会計論編


また財務会計論でも必ず「こんな問題やったことねえよ…」みたいな状況に出くわします。この現場対応型の問題にも、「理論を思い出して解く」・「選択肢を代入して解く」・「消去法で1/2or1/3まで絞れたら先に行く」等、自分の引き出しを増やすことが出来ます

これらのように、「知識の問題ではなく判断の問題で点数が下がる」ことや「知識があったがそれを本番に引き出せなかった」ということを防ぐ目的で過去問を解くことは合格するために有効だと思います。

やるべき過去問の科目に関して

「企業法・監査論」に関しては過去問を解く必要性を全く感じていませんでした。

上述の目的の通り、過去問を解く目的は「実力を発揮する」ためです。そして実力を発揮できない根本の原因は「時間制限」であると僕は考えていました。

よって企業法・監査論はどんなに考えても時間が足りないということは無く、点数が伸びない原因は「覚えていない」以外に無いと考えていたため、

過去問を解く時間があれば、問題集と答練で出た問題を覚える為に使った方がいいと判断しました。

1回くらいなら財務会計論と管理会計論で良い点が出たら、企業法と監査論も解いてみて自信をつけてみてもいいかもしれません

過去問を解いた後にやること

①間違えた問題の検討…まずは単なる知識不足(=答練でそのまま出てるレベル)だったのか、自分で知識を応用しないといけない問題だったのかを確認します。

②どうすれば正解できたか…応用が必要だった場合は、自分なりに応用方法のパターン化をしてください。おおよそは理論から推測or代入or消去法だと思いますが、ここは自分なりにできれば大丈夫です。

③次の過去問で確実に実行に移す…応用的な問題は「こうすれば正解できる」という成功体験を得ないと、永遠に正攻法で挑み続けてしまいます。次の過去問で応用的な論点に出会った時は②の方法を試してみて実際に正解できるとベストです。

管理会計は着手する問題類型を意図的に変えてみると自分が「本番で正解できる」問題の分析に役立ちます

まとめ

勉強の究極目標は「本番で点数をとること」
過去問が貢献できる部分は「本番の実力発揮」
「知識を得る」目的で過去問を解くのは良い案とは言えない

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