【公認会計士試験】成績がなかなか足らないあなたへの励まし

雑談記事

皆さんこんにちは、働きながら公認会計士試験に合格したsuiです。今回は短答式試験の成績がなかなか上がらない…という人たちのために現実的な対処法と、エールを送るような記事を書いていこうと思います。

そもそもの勉強量の話
勉強の質の話
公認会計士試験を合格するまでのメンタリティについて

そもそも勉強量が足りているか問題

短答式試験に苦戦している皆さん、先ずは勉強時間の確保から始めましょう。
「そんなのは既に確保済みに決まっているだろ!」という方はこの部分はスキップしてください。

勉強時間をアプリで計っていない人は今までの分は概算で良いので入力して、今日から勉強時間を計って下さい

僕の論文式試験合格時点の累計勉強時間が3792時間だったので、短答式試験に合格時点では3200時間は勉強していました。僕の通っていた予備校の中では比較的スムーズに合格できた方なので、周りと比べて合格まで苦労したという感じでは無いです。それでも3000時間以上は勉強していました。

一部周りに勉強時間に比して成績の上がり方が早い人がいますが、そういった人たちは人生の累計勉強時間が僕たちの比になりません。そもそもスタート地点の知識や物事の考え方でリードがあり、難関試験を突破するための勉強のコツも習得済みです。この層と比べて、自分の勉強方法が正しいのか悩まなくても大丈夫です。

自分は4科目で3000時間勉強時間を確保できているのか?という点を見てみてください。

1500時間くらい勉強出来れば、勉強自体にハマってきて辛くなくなります

勉強の質(再現性)の話

ここからは、勉強時間は十分なはずなのに何故か点数が上がらない…という方向けに「質」に焦点をあてて解説していきます。

再現性」の話
再現性を高めるために「抽象化」と「問題の切り出し」という意識を持ってください


日常の勉強は試験本番で点数を取るためにしています。つまり日々の勉強で身に着けるべきなのは「再現性」です。目の前の問題を演習することは、本番と共通した条件が出題されたときに正解する練習をしているということです。問題演習では理解の抽象度を高めてください

例)財務会計論の減損で覚えるべきなのは、「将来のインフレ率を考慮した、期待値法での、固定資産残存耐用年数が23年の、割引前将来CF」ではなく、
①「将来インフレ率を考慮するパターンの処理」
②「期待値法での資料の使い方」
③「残存耐用年数が20年を超える場合の処理」
と分けることが大事です。

①に関してはCFを1以下の割引率で割り引いているだけですし、根本的な割引の考え方は社債やリースと同様です。ここまで抽象性を高めておければ、本番でインフレの文字が「デフレ」に変わって出題されたとしても、結局は「割引」の問題なので対処できます


上記の「抽象化」とも関連し、問題演習・試験本番の両方で「問題の切り出し」をする能力が必要になってきます。

これは解答にたどり着くまでに何個論点があるのかを把握する能力です。上記の減損の例でいうと、将来CFを求めるまでに処理しなければならないことが3つあります。これを認知する力です。論点ごとに自分の標準時間を把握していれば試験本番で問題を見たときにその問題が大体何分くらいかかるのかが分かるため本番の時間配分が上手くなります。

また、日々の勉強でも自分が分かっていないのは「減損」の問題ではなく「耐用年数が20年を超える資産」の論点だと認知できるので、勉強の目的が明確になる+問題すべてを解く必要が無くなり効率的になります。

余談ですが好成績の人ほど試験本番の手ごたえが良くないという現象があります。好成績の人はその問題の論点を全て切り出すことが出来ていて、自分が処理を知らない論点が出てきたことを認知できているからです。論点を全て認識できていない場合は「知っている出題分野で自分の出した答えが選択肢にあった」からできたように感じています。

処理に迷う論点がある問題は大抵どちらの処理をしたパターンでも解答の選択肢があります。逆に言えばその2択まで行けている時点で途中経過は問題ないということです。



是非皆さんも、「問題の切り出し」の練習をしてみてください!

試験合格するまでのメンタリティ

成績伸び悩んでいるかもしれませんが、結局「合格するまで続ければ合格します」。特に短答式試験は運の要素も少なからずありますので、余計なことは考えず毎日やるべきことをやり続けて何回でも短答式試験を受けてください。

周りが何か言ってきたとしても、「自分の人生の責任を取るのは自分」です。親や友達の助言に従ったからと言って、親や友達が自分の将来の面倒を見てくれるわけではありません。

金銭的に厳しければ働きながらでも全然合格できます。とにかく「試験自体から撤退」さえしなければ何とでもなります。

公認会計士という職業について【年収・労働環境・業務内容】

の記事でも書きましたが、何年かかろうとも合格した時点でありとあらゆるコストはペイされます。

とにかく諦めないで毎日少しでも前に進んでください。

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