公認会計士という職業について【年収・労働環境・業務内容】

公認会計士について

皆さんこんにちは、働きながら公認会計士試験に合格したsuiです。
この記事では監査法人で働いてみて、どんな感想を持ったのか話してみようと思いました。

現状良い面しか感じ取っていないので、まるで公認会計士試験に合格したら人生バラ色!みたいな記事になってしまうと思いますが、嘘は書いていませんので、この記事で夢を膨らまして頂きより一層勉強に奮起してもらえればうれしいです。

内容としては
年収
労働環境
業務内容

について記載していきます。

前職ありの人と、監査法人の労働環境の良さでよく盛り上がっています

年収(収入面について)

結論1年目最低年収は500万円くらい
これは残業代を全く加味していません。毎日全く残業をしなくてもこれだけもらえます。仮に毎月20時間くらい残業していると追加で60万円くらいになります。固定残業代制ではないので15分単位で残業が付いていき、もちろん満額支払われますので、残業中も自分の時間がお金に変わっていくことを実感できます。下記詳しい内訳です。

月額の額面が30万円超
→ほかの法人の人にも聞いてみたのですが、±1万円以内だったので誤差みたいなものです。
この金額は初任給として破格です。正直僕レベルの周りの友達だと医者とSONY以外にはビハインドついていません。

新卒から入って月額の基本給が30万円を超えるのなんて、極一部の超有名企業を除いて早くて入社5年目とかじゃないでしょうか。独身なら王になれる月額です。初任給の月額という面から見て、大学卒業後5年目で公認会計士試験に合格でトントンくらいです。その後の昇給を考えたら何年勉強に専念していようが受かった時点ですべての金銭的コストがペイされるくらいの環境が用意されています

時給換算2500円程度
→すごいのはここからです。監査法人は1日の労働時間が7時間です。固定残業代も基本的に含まれていません。仮に他の企業と同じように1日8時間労働を行った場合、月に20時間分は残業代が付くので額面が更に5万円増えます。結果一般企業換算すると初任給36万円くらいにはなります。

賞与は夏60万~70万円冬45万くらい出る
→監査法人は夏の賞与の方が多いみたいです。冬は1・5ヶ月分くらいが目安です。合計すると年間120万円くらいで約4ヶ月分になります。

2023/8追記 2年目の年間賞与総額は146万円でした

労働環境


テレワークメイン
→家で仕事できます。しかもそれが当たり前の文化となっています。この為、振られた仕事が終われば後は何をするのも自由です。次の仕事を貰うなり、空いた時間で勉強や趣味を行っても誰も何も言いません。※終わらなければ残業してでも終わらせる必要はあります。また、午前中テレワークして午後事務所に出勤という事実上半休くらいの日や、朝から出勤して早く終わったから、残りはテレワークという荒業も可能です。その為、会計士の仕事は「タスクベース」の側面が非常に強いです。※終わってれば何でもいいし、終わらなければ残業してでも終わらせる。

1日7時間労働
→この労働環境を体験していしまうと、一般の事業会社に就職することはもう厳しいです。そのくらい1日の業務時間が1時間少ないということは違います。

従業員の立場が強い
→会計士は、市場の需要がとても強い職業です。基本的にどの監査法人も会計士の退職を防ぎたいと考えている為か、上層部の方がとても気を使ってくれます。自分の要望が100%拒否されることは基本的になく、「不満に思っていることがあるいなら相談してほしい(そして辞めないで欲しい)」という雰囲気を非常に強く感じます。

周りの人と話が合いやすい
同僚はみんな何千時間も勉強をして試験を突破した人たちです。その為価値観やもの考え方が自分と合う人が多いと感じます。特に「始業30分前には来て仕事の準備」等の不合理な働き方を強要されることがありません。基本的に大多数が合理主義で省エネが好きです。こちらが論理的に筋の通っていることを言えば納得してくれる割合が高い印象を受けました。

個人的には1日7時間労働が最高に気に入っています

業務内容

結論監査は面白いです

✔批評機能(いわゆる監査)について…監査業務のイメージは、ドラマとかで見る「探偵もの」のイメージと近いように感じました。究極的にやっていることは、紙や質問の回答から現場で何が起こったのかを想像することです。業務を通して監査先の企業の業態・市場の動き・決済承認・業務のフロー等を理解していき、理解と整合しない仕訳や回答が発見される場合に、実際の現場では何が起こっていたのかを自分で推測しながら追加的な回答や証憑を評価していきます。相手の主張に筋が通った瞬間はかなり気持ちがいいです

✔指導機能(教えること)について…また、会社の会計処理が正しいのかの検討も非常に面白いです。上記の質問の結果、現状の経理処理が実態を適切に表せているのか自分の中で引っかかる瞬間があるのですが、その場合には会計六法を開き、会計基準・財務諸表規則・ガイドライン等を確認して、より適切な会計処理を検討することがあります。基準等の根本的なルールを理解して目の前の物事にあてはめて処理することは専門家として力を発揮していることを感じることが出来ます


上記の批評機能については物事に筋道が立っているかが気になる人に向いていると思います。※会計士試験を突破している人は7割以上そんな人だと思います。

指導機能に関してはまさに財務会計論の問題と同じです。「こういう取引なんですけど流動資産と固定資産どっちですかね?」的な質問に対して、1年基準や営業循環基準の知識を使って回答していく感じです。

自分の中で仮説を立ててそれを検証するプロセスはめっちゃ面白いです

まとめ

初年度の年収は最低500万円
労働環境は日本屈指レベルで良い
監査は面白い

・Twitterでは労働時間がキツイと書かれていますが、ぶっちゃけどんな職業でもまあまあきついと思います。しかし監査法人はそこに高時給で答えてくれます。労働時間も1日7時間でテレワークも自由と最高レベルの労働環境です。また監査業務も非常に高度な知的労働の要素を多分に含んでいる為とても面白いです。

以上会計士1年目の感想でした。

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