働きながら公認会計士試験に合格するための、望ましい就職先について

始めに読んで欲しい記事たち

皆さんこんにちは、働きながら公認会計士試験に合格したsuiです。今回は僕が実体験から考える、合格するにあたって必要な労働環境について記載していきます。

主に
労働時間
職場の理解
給料
業種

に関して書いていきます。とくにこれから就職して勉強を続けていく人はぜひ参考にしていただければと思います。

※もちろん理想は監査法人のトレーニーですが、短答に受かってないと結構難しいのでトレーニー以外で検討しています。

僕の理想は全然忙しくない税理士法人です(あるのかな…)

労働時間に関して

大事な要素3点:
始業開始時間が遅ければ遅いほどいいです。基本的に働きながらの日々の勉強は早朝~始業までの間で夜ではありません。僕のいた税理士法人は8時スタートでしたが、9時~10時始業の会社だとベストです。

これは「働きながらの受験戦略」でも記載しているので、是非参考にしてみてください。

②また、年間休日数にもこだわってください125日程度がベストです。この休日数なら毎週確実に土日休み+祝日+夏休み+年末年始休みがあります。休日は10時間程度勉強できる貴重な日です。職場によっては年間休日が10日以上少ない会社もざらにありますので、年間勉強時間に100時間以上差が生じます。

固定残業代が付いていないか+年棒制ではないかも気にしてみてください。この場合日常的に残業を要請される可能性が高まります。終業後も2時間程度は勉強したいため定時で上がれるかも検討しましょう。


最後に短答式試験に落ちてからの就職活動は難易度が高いです。就職活動でも何度も不合格にされると思います。そんな中内定をもらうと「ちょっと休日少なくてもいいや」という気持ちになってきます。皆さんの目的は「公認会計士試験に合格すること」です。安易な就職先選びは合格が遠のくということを忘れないで下さい。

労働時間が最重要ポイントです

職場の理解

自分が公認会計士試験に挑戦していることを職場に広めておくことは非常に大事です。
周りの理解を得られることによって、①始業ぎりぎりに出勤できる②お昼ご飯を一緒に取らなくても済む③定時に上がっても周りの不満が溜まりにくいというメリットがあります。地味ながら勉強時間の捻出に大きな効果を発揮しますので働きながら試験合格を目指すには非常に大事な要素だと思っています。

具体的にどのタイミングで伝えるか
入社時の就職面接で伝える
→最もスムーズな伝え方です。先方も分かって採用してくれるため、少なくとも1年間程度は業務量の融通や配慮をしてくれると思います。その代わりに面接で不採用になる可能性が高まります。心が折れそうになりますが、隠して就職すると後が数倍面倒くさいので、最初に行ってしまうほうが効率的だと思います。

すでに就職している場合は、上司に相談する
→すでに就職されている方は、僕に言われるまでもなく上司への相談の仕方はわかると思います。ポイントとしては公認会計士の資格を今の業務or別の部署で活かしたいと考えていると話し、合格後に転職する可能性があることは話さなくていいです。上司はいろいろな人の退職・転職を見てきていますので、部下の合格が現実的になってきた時点で、「試験合格したら辞めるかもしれない」と覚悟をし始めてくれます。建前上は今の会社のために勉強をするということにしておきましょう。

周りに「あの人は暇さえあれば会計士の勉強をしている」と思ってもらうことが大事です

給料について

正直給料は最も妥協して良い部分だと思います。目先の給料につられて勉強に適していない条件の企業に入ってしまうことが最も合格から遠ざかります。

とはいえ、皆さんの置かれた状況は各々異なりますので最低限いくらの収入があればいいのかは自分で計算してみてください。予備校代が1年挑戦するごとに30万円~70万円程度かかってきますので、その分の費用をねん出できることも条件になります。体感としては額面で月22万~23万。賞与年2か月分くらいもらえれば何とかなる印象です。

2年後には収入は大逆転します。今は優先度低めで予備校安く済ますならLEC

業種

業種も優先度低いです。ですが、
資格試験に理解がある
自分の持っている会計的なスキルを活かせる
業務内容が試験に活かせる

という上記の観点で行くと下記の就職先になると思います。

税理士法人
メリット
資格試験の勉強をすることに理解があること
今まで勉強してきた会計部分が活かせる(特に財務会計・管理会計・会社法)
論文式試験の租税法の知識が多少つく
デメリット
・休みが少ない可能性がある
基本的に年中忙しい為、土曜日が無い場合や夏休み・年末年始休みが少ない場合がある

総合して、休みが少なく労働時間が長くなりやすい傾向にある以外は完璧です。忙しくない税理士法人を見つけられたら最高だと思います。


経理
メリット
今まで勉強してきた会計全般の知識が活かせる
・上場企業の経理なら、財務会計論(開示関連や各種論点)や監査論の知識が付く
・しっかりした企業なら年間休日数は125日程度確保しているところが多い印象
デメリット
月の中で以上に忙しい週がある可能性がある
決算が忙しい時期と試験日が近いと直前の追い込みが出来ない

将来のことを考えたら労働条件(給料も含め)は最も良い就職先になるかと思います。試験に関する知識もついていきますし、全方向に良い就職先かもしれません。面接の際に、12月・5月・8月の忙しさを聞いてみたほうがいいと思います


③営業
メリット
就職しやすい
時間の融通が利きやすい
デメリット
勉強してきた内容が活かせる可能性が低い
業務内容が試験勉強に活かせる可能性が低い
資格試験に理解がない可能性がある

営業の最大のメリットは時間の融通が利くことです。外回りの日は業務時間8時間のうち4時間勉強して、残りの4時間本気で営業するということも可能です。基本的に体育会系の文化なので資格試験に関する理解は薄い傾向があります。

究極、勉強時間さえ確保できれば業種はなんでもいいと思います

短答落ちたときに使った転職サイト

①マイナビエージェント…担当者の対応と紹介してくれる企業の優良感が良かった。

②リクルートエージェント…結果的に断ったが内定を複数取れた。こちらの希望とズレた紹介もあったが内定複数取れたので、企業側のニーズの把握がうまいのかもしれない。

③doda…求人がかなり玉石混合なイメージ。求人数が多い為か、おすすめされる求人も変化球が結構来るので面白かったが、あまりにもミスマッチだったため途中でいくつか選考を辞退した。

↓に税理士法人のメリットとデメリットの記事貼っておきます

まとめ

就職先の優先順位は 勤務時間>職場の理解を得る>給料=業種
勉強時間を何時間確保できそうかが最重要
公認会計士試験に合格するという目的を忘れずに

↓就職決まったら読んで欲しい記事たちです

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