【短答式試験勉強法】企業法

上手く分けられない記事たち

みなさんこんにちは、公認会計士短答式試験→論文式試験に税理士法人で働きながら合格したsuiです。

今回は公認会計士試験で誰一人悩むことがないであろう短答式の企業法に関して説明していきます。
この記事では、

企業法で短答式を勝ちに行きたいけど、どうなんだろう?
企業法どれくらい勉強すればいいの?
企業法の勉強方法で効率いい方法を知りたい

こんな方の疑問に答えていこうと思います。

企業法は短答式のオアシス

短答式突破における企業法と勉強時間

既に短答式の勉強を始められた受験生・および社会人受験生の皆さん。

なんか企業法だけ希望を感じませんか?
その感覚は正しいです。企業法は唯一受験科目の中でも60点台に到達するのが容易な科目です。

勉強してみれば分かると思いますが、短答式企業法の70点くらいまでは純粋な暗記科目です。覚えている量が点数に直結します。

2023年追記、直近の企業法は鬼畜難易度になっているようです。努力が報われにくい科目になってきたと周りから聞いています。この記事はあくまで参考程度にしてくれると幸いです。

投入した勉強時間と点数の目安


30点~40点…一般的な社会性があれば勉強時間30時間程度でも取れる可能性がある。知識がなくとも明らかに間違っている選択肢が用意された問題を切ること+運で到達可能。

40点~50点…勉強時間50時間~100時間、全論点の知識が一応ある状態。細かい知識は覚えられていないが制度全体の大まかな趣旨を把握できているので、「当たる」可能性が増える。

50点~70点…勉強時間~200時間程度、全論点の知識がそれなりにある状態。いわゆるA論点は漏らさず拾えている。この段階に入ると最低ラインの実力が付いたと言える。50点を切ることはまずない。このラインを目指す最後の詰め込みで運が良ければ75点くらいまでは見える

70点~85点…勉強時間~400h超。やりすぎ、基本的な知識を押さえており、すべての問題を最低3択までは持っていける。70点が基本ラインで、出題難易度や2択・3択をあてていけるかで点数が跳ねる。この点数帯の知識を維持しようとするときつい。

本番70点を目指すのが、働きながらならだと最もいいバランスだと思います

受験戦略上の短答式試験突破の位置づけ

結論企業法で勝ちに行ってはいけません。勉強時間が高得点に反映されづらく、周りもそれなりにとれる科目なので差が付きません。注意して下さい。企業法は全受験生の得意科目です。

企業法という科目で戦おうとするのは、時間の制約が厳しい社会人受験生では特に非効率です隙間時間で勉強したいなら、企業法や監査論ではなく、財務会計論の企業結合のパターンを思い出したほうが本番点数に結びつきます



理由:まず初めに私が受けた3回の短答式試験の点数と、勉強時間を書きます。

1回目…60点(累計勉強時間120h)
2回目…75点(累計勉強時間400h)
3回目(合格時)…70点(累計勉強時間450h)

上記の通り、勉強時間が本番の得点の伸びに結びついていません
これは暗記科目であるがゆえに、知識のメンテナンスが加速度的に増えていくためです。
企業法は50点くらいまでは基本的な知識を付ければすぐですが、後半は細かい論点を暗記の積み重ねが必要なため、後半になるにつれてコスパが悪くなる科目です

本番も最低60点、70点取れればラッキーくらいの気持ちでやらないと勉強時間が足りません。

意識するべきこと:企業法という甘い汁に誘われてはいけません。企業法は勉強が辛くない(覚えるだけ)+序盤に点数が伸びやすいという、受検初期の点数が上がらず悩んでいる時期に禁断の果実級の魅力を放ちます。

それなりに勉強した人はみんな65点~75点程度は取ってきます200時間~300時間追加で投入して10点積み増ししたところで合否に影響はありません。

計算が苦手だから企業法・監査論で最低8割とって、管理で5割、財務で6割とってぎりぎりで受かる戦略を検討し始めている人は要注意です。暗記科目での高得点勝負はコスパが悪く再現性も低いです。

結局合否を分けているのは財務会計論と管理会計論

企業法の勉強法

正直、企業法に関して時間を投入して点数が伸びないと悩んでいる人は少ないと思います。私自身企業法の答練や模試で取れても85点までで、それも2択に絞った後に運よく正解できたのが何問かあったに過ぎないくらいのレベル感でしたが、結局これくらいの力量感でやるのがいいと思います。下記最低限の点数を取るために行った勉強方法です。

教材答練と教科書
→私は大原だったのですが、肢別チェックは使いませんでした。正確に言うと肢別チェックで途中まで勉強していたのですが知識の定着が微妙だったため後半使うのをやめました。

勉強方法答練をバラバラにして同じ論点でまとめる
→財務会計論の勉強法とも被るのですが、基本的に論点を押さえるためには「比較」が大事だと思います。その点同じような書きっぷりで答えが異なるような問題は最高の教材です。そのシーズンの答練10回分程度をまとめて、解説の部分に自分なりの周辺論点を整理しておくのが70点を目指すうえでは一番コスパがいいと思います。その点、教科書だとアウトプットの意識が低いので頭に入ってこず、肢別チェックだと知識が単発で終わってしまうので深い理解が行い難いと感じました。

授業に関して私は授業をまともに受けず、答練と肢別チェックをやり続けていました。正直60点くらいまでなら授業の時間は全部スキップしたほうが効率は良いと思います。しかし、コンスタントに80点以上を取る人は授業で聞いた概念を、初見の問題に落とし込むことで正解にたどり着いていました。また、論文式で企業法は超理解科目に変貌します。その際に授業の土台がある人は応用力・初見の問題への対応力が優れている印象を受けました。

成績優秀な友達がいれば、暗記に役立つ図表や考え方を教えてもらえます。成績優秀な友達を予備校で作ってください。

短答式を普通に突破するだけなら授業は受けなくていいが、どうしても企業法で高得点を取りたい+論文式で偏差値56を超えたいなら受けるのもよいと思います。※社会人受験生は現実的に時間がないので授業は全スキップでいいと思います。

機関設計で授業は力尽きました…

まとめ

企業法は70点とれれば御の字、くらいの気持ちで
企業法で勝とうとしてる人は要注意、不合格フラグが立ち始めてる兆候
やる教材は答練と教科書だけでOK