皆さんこんにちは働きながら公認会計士試験に合格したsuiです。
まことしやかに「監査法人は福利厚生が薄い」という話を聞いたことはないでしょうか…?
このことについて、監査法人以外にも、東証一部上場企業・地場の税理士法人で働いていた僕からみた、監査法人の福利厚生について話していきます。
こんな人のために書きました
✔監査法人の福利厚生ってどうなってんの…?と気になる方
✔公認会計士に合格しても、福利厚生を考えたら普通の有名企業に入ったほうがいいんじゃ…?と考えている人
✔受験の合間に暇つぶししたい人
福利厚生で損しているという感覚は全くありません…!
有形の福利厚生について
思いつくだけ挙げてみます。
家賃補助…監査法人はありません。海外駐在や、とても偉くなって監査法人からの辞令で転勤になる場合は出るかもしれませんが、入社後10年くらいは無いと思います。
一方、事業会社では、普通に実家から通える場合でも一人暮らしをするなら3~4万円。会社都合の転勤なら家賃総額の8割まで補助が出ていました(MAX8万円くらい)。
しかも「借上社宅」というウルトラ制度により、住宅補助分は会社が支払い、僕たちの給与には反映されないことから、所得が増えないという配慮までされています。
謎の福利厚生チケット…監査法人はありません。よく分からない組合から年1回、特定の店でしか使用できないお食事券や商品券が1万円~2万円くらいもらえます。そこまで嬉しくないですが、もらえるならまあ…みたいな感じです。
交際費…監査法人も決算終わりに打ち上げ代を経費精算できます。1社目では、先輩とのコミュニケーション費として一人5000円まで月に一回出ていました。監査法人でも年に何回も期末決算のチームに入ることになるので、実質数か月に一回は打ち上げできます。この点はあまり差が無いでしょう。
勉強系(自己啓発系)の助成…監査法人もあります。社内規定見た感じでは監査に関係ある資格が対象で簿記とかです。それ以外の変わり種資格は社内で稟議が通ればいけるみたいです。普通の会社だと簿記とか取れれば月5千円くらいの手当てが出ていた記憶があります。確か公認会計士と税理士の資格は月5万円の手当てが出ていました。
無形の福利厚生について
公認会計士は雑務から解放されがち…誤解を恐れずに言えば、監査法人内において公認会計士はもっとも尊重されている職種です。病院でいう医師、弁護士法人の弁護士のようなものです。
その為、監査以外の業務には極力時間を割かなくていいように出来ています。その点、事業会社に総合職として入社すると、その名の通りすべての業務を自分でやる必要が出てきます。
書類の郵送や契約書類に印鑑を貰ったり、果ては30分前に出社して社内の清掃や、毎朝の郵便物のチェックなんかもしていました。
テレワーク&フレックスタイム制…公認会計士は期限までに監査や、やるべき手続きが終わっていれば何も言われません。そして他の職業と比べて先方から電話が入る頻度も少なく相手の都合で。(決算期や四半期を除く)
その為、時間の使い方の自由度がとても高いです。
その為テレワークとフレックス制が全面的に認められています。時期にもよりますが月の半分をテレワークしている場合もざらにあります。
テレワークの最も素晴らしい点は、早く終わった分だけ自分の時間ができる点です。オフィスで少しヒマになると若干の居心地の悪さを感じるものですが、テレワークならゲーム、勉強、その他自己研鑽やりたい放題です。
社内での立場が強い…公認会計士は社内でかなり尊重されています。これは上記の「雑務が少ない」というとは別で、「発言力がある」という意味です。
恐らく
①監査は公認会計士でなければ行うことが出来ない。
②リソースの問題上、一人の公認会計士が抱えられる案件は3件が限界。
③1人確保すると少なくとも5000万~1億円の売上を産むことになる。
④供給量が毎年1500名弱
ということが理由だと思います。その為、辞められると非常に困るわけです。よって希望を伝えれば可能な限り答えてくれようとする雰囲気があります。
この雰囲気は監査法人限定で、一般の事業会社に公認会計士として入ったらここまで融通は利かないと思います。多分公認会計士以外でも売上を上げられるためです。
精神的な福利厚生…ぶっちゃけ辞めても年収を維持して他の監査法人に行けるという精神的安全性があります。完全なセルフ福利厚生ですがこれもでかいと思っています。なんならこれが源泉となって、監査法人に自分の要望を伝えやすいという結果になっているのかもしれません。
勤務時間と年間休日数…なんと勤務時間が1日7時間です。これに慣れてしまったらほかの企業への転職なんて考えられなくなりました…、年間休日数も暦通りですし、労働時間のビハインドは全くと言っていいほどありません。
給料だけで生きていくなら監査法人が最良の勤め先と言っても過言じゃありません!
まとめ
✔目に見えてでかい、住宅補助が監査法人にはない
✔それ以外のこまごまとした福利厚生はそこまで大きな影響は無い
✔監査法人に勤務する会計士は、とにかく働きやすくて自由