【列挙してみた】公認会計士試験の勉強方法一覧

雑談記事

皆さんこんにちは、働きながら公認会計士試験に合格したsuiです。

この記事では公認会計士試験の合格までに様々な勉強方法を試し、酸いも甘いもかみ分けた僕が実際に行っていた勉強方法についてメリット・デメリットを紹介していきます。

この記事を読めば新しい勉強方法逆にやらない方がいい勉強方法が分かります。

2年間かけて大体の勉強方法は試しました

授業を受ける

最もスタンダードな勉強法ですが、僕はこの勉強方法は時間効率が良くないと考えている為、基本的に反対派です。

メリット…
①講師がエピソードを交えて話したことは記憶の定着がいい
②教科書には掲載されていない、講師独自の工夫を教えてもらえる可能性がある

デメリット…
授業を聞いているだけだと1割程度しか理解できていないため、投入した時間に対して効率が悪い。


【総括】
予備校に申し込んだ直後に授業をいくつか受けてみましたが、聞いているだけでは理解できませんでした。次に授業を聞きながら問題を解いていると1コマあたり3時間~5時間程度費やしてしまい、これなら同じ時間を使って問題だけを解いたほうが効果的じゃないか…?と思い、それ以降授業を聞くことを辞めて問題を解き続けていました。

特に働きながら勉強する場合は↓方法が最も効率良いと思っています…!

教科書を読み込む

最も点数を上げることに結びつかない勉強方法だと思います。

メリット…
①楽
②暇つぶしにはいい
勉強のスタートとしては最も楽で着手しやすい

デメリット…
①同じ時間を投入した、他のどんな勉強方法よりも効率が悪い
②勉強している感のみで点数が総勉強時間に比例しなくなり、萎える

【総括】
漫然と教科書を読むだけの勉強は暇つぶし以外の何物でもありません。教科書は「知りたいことが明確になっている」時に読むor1日の勉強を始めるときのハードルを下げるために「朝起きたら教科書を開く」くらいでしかやらなくて大丈夫です。

もうどうしようもないくらいに勉強のモチベーションが湧かない日にやる勉強方法です

音読

一部に根強い支持者がいる方法です。結論としてはこの方法は合いませんでした。

メリット…
①手を動かさなくていい為、「回転」させるスピードが早い
②自分の声を聴いている分、記憶に残りやすい

デメリット…
①漫然と読んでいるだけでは効果をあまり実感できない
音読をする場所の確保が面倒くさい

【総括】
論文式の順位が2桁台で合格した超優秀な友人が採用している方法でした。この勉強法のいいところは

①文章の丸暗記が可能
②音読をしていると自分が分かっていない部分が明確になる

以上の2点とのことでした。1週間程度試してみましたが、すぐには効果を実感できないことと、音読をする場所の選定がめんどくさかったこと。結局覚えたかどうか不安になって書き出して確認していたのでこの方法は見送りました。

僕は書き殴って消費されたペンのインクを見てニヤニヤしたいタイプだったので合いませんでした

間違いノートを作成する

3か月程度かなりの時間を割いてこの勉強法を行いましたが、結論としては良くなかったと感じています。僕自身はノートではなくアプリで管理していたので、ノート=アプリに入力だと思って下さい。

メリット…
間違えた問題のみを復習できるため効率がいい

デメリット…
①ノートの作成に時間がかかる
②計算問題をどのように間違いノートにまとめるか結構困る
最終的にかなりのボリュームになり、復習しきれない

【総括】
今時の勉強アプリだと脳科学的に最も効率の良いタイミングで、間違えた問題を出題してくれるため、最高効率の勉強が出来そうな感じがしますが、ノートづくりが目的化しやすく、最後の方には消化しきれなくなるため辞めました。

良く考えると、間違いノートづくりは「自分で教材を作成している」に等しいのですが、そんなことをせずとも予備校講師の英知の結晶ともいえる教科書が手元にあるわけなので、そこに間違えた回数をメモしておく程度で最終的にはことたりていました。

やっているときはまるで最強の勉強方法を採用している気になるのですが、しっかりやりきらないとノート作りの時間がすべて無に帰すリスクキーな勉強方法です

いきなり問題を解く

最もお勧めの方法です。

メリット…
勉強時間を全てアウトプットに使える為、効果的であり効率的

デメリット…
①初見の問題は、何も考えずに「とりあえず解説の式を覚える」という思い切りが必要
②一番最初は理解できることが一つもない為苦しい

【総括】
受験期間全体を通して最も自分に合っている勉強方法でした。この方法は問題集→解説→教科書なので、問題を解く能力を直接的に伸ばすことが出来ます。授業を聞くという数百時間を問題演習に費やすことが出来るため勉強時間当たりの、点数の伸びがとてもいいです。

会計士試験の範囲を初めから理解しようと勉強していると一向に進まず萎えます。短答で60%超えるくらいまでは脳死で暗記してもいいと思ってます。

計算問題と理論問題を同時に進める

上記の「いきなり問題を解く」の発展形です。

財務会計論と管理会計論の計算問題を解いた直後に、該当箇所の理論問題を解きます

メリット…
①イメージしにくい理論問題を実際の計算問題と照らし合わせて理解できる
②試験本番で出題される、理論の知識から計算問題を解かなくてはいけない問題に強くなる

デメリット…
進捗が悪くなりやすい

【総括】
短答式の得点率が60%程度取れるようになってきたら、次は理解が大事になってきます。この時期からは計算問題と理論問題を同時に解いてみるのはとても有効です。得点率が低いときにこの勉強方法をやりすぎないように気を付けて下さい。下手に理解しようとするよりは先ず解法を一定程度丸暗記するのが一番いいと思います。

理解を重視した、「ある程度仕上っている人」向けの勉強方法です。あるいは「どうしても理解できねぇ…!」という部分のみやってみるかです。

友達にプレゼン

難しい論点の勉強にお勧めです。(例えばその他包括利益とか)

メリット…
①人に説明するため自分が理解している部分を把握できる
②自分なりに重要な点を整理できる

デメリット…
友達が必要
②時間がかかりすぎる
相手によっては間違った知識が入ってきてしまう

【総括】
受験勉強終盤に非常に有用です。短答式試験で60%を超えてくるような時期になってくると各論点の理解が大事になってきます。特に間違えやすい難しい論点はただ問題を繰り返し解くだけだと点数が伸びにくいです。そのような時期になってくるとこの方法はとても役立ちます。お互いの実力が拮抗していないと生産性が著しく落ちますので、相手選びも重要な勉強方法です。

講師に質問

上記の「友達に質問」と似ています。質問は最良の勉強法の1つだと思っているのでこの勉強法もおすすめです。

メリット…
①確かな知識を教えてくれる
関連知識も教えてくれる場合がある
③雑に聞いても対応してもらえる可能性が高い

デメリット…
①講師にも当たりはずれがある
②順番待ち等により即座に疑問が解消されない可能性がある

【総括】
友達に聞くよりも正確な知識を得れる可能性が高いですが、納得しきるまで付き合ってくれなかったり、試験合格から時間がたちすぎていて若干怪しい先生などもいます。質問する相手の取捨選択が重要なので、お気に入りの講師を見つけてその人に質問し続けましょう

過去問を解く

計算問題のある科目になれるという目的ならばアリだと思っています。

メリット…
時間配分の感覚が身につく
②試験独特の出題に慣れることが出来る
③過去問で良い点が取れると自信がつく

デメリット…
①悪い点をとってしまうと萎える
マイナー問題の練習をしたくなってしまう
③過去問を演習用教材として使ってしまう恐れがある

【総括】
過去問を知識の補充という趣旨で解くのはお勧めしません。過去問は実力を高める為に解くのではなく、「実力を本番で発揮する」練習として解いてください。

↓の記事で詳しく解説してるので気になった人は読んでみて下さい

まとめ

基本的にアウトプット重視の勉強法がもっとも能率がいいです。勉強の基本概念として重要なのは

抽象化」と「論点の切り出し」だと思っています。↓にリンク貼っておくので是非見てみて下さい。

また、僕自身はDaiGoが書いた勉強法の本を参考にしていました。気になる人は読んでみて下さい。

おススメの部分は
①「チャンク化」…書く知識をより抽象化して共通項を探すテクニック。リースも社債も、キャッシュフローを割引率で割り引いて現在の金額を出している

②「知っていることを書き出す」…質問をするときにこれを意識すると知識が整理される

③「ピアプレッシャー」…周りが勉強している環境に身を置いたほうが頑張って勉強するということ

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