皆さんこんにちは、社会人で働きながら公認会計士試験に合格したsuiです。この記事では公認会計士ってなにしてるの?ということを伝えていきたいと思います。
✔公認会計士試験の合格を目指しているけど正直、業務の内容はそこまでわかっていない
✔なんなら公認会計士について何しているのか1ミリもしらない
という人向けに書いていきます。
なお、この記事はバリバリの新人が書いていることなので、現場レベルのことしか僕は伝えることが出来ないということをご容赦ください。
研修編
皆さんが論文式試験に合格し、無事に就職先も決まり、いざ入社したら先ずは研修が始まります。さて、監査論を一通り脳みそに詰め込んだあと一体何をやるのかというと、「監査調書」の作り方を習います。
さて、公認会計士が何をやっているかといわれたら答えは「監査」です。この通り一辺倒の定義はおいておいて、監査の完了とは大量のExcelのシートを全部作り終わったときです。
このExcelの1シートが監査調書であり↓みたいなものを作ります。
この時の記載のしかたや、関数の使い方、そもそもの調書のレイアウトなどに関する研修を受けます。
これを1か月ほど受けた後に実践投入です。
研修の時期はとにかく社内的な仕事の仕方を覚えるイメージ
実際に現場投入編(この業務が8割)
【調書を完成させるプロセス】
上記の例のような調書を自分に割り当てられた分ひたすら処理していきます。基本的にやることはすべて調書に書かれてあってそれを粛々と進めていきます。この時に異常点が検出されれば、被監査会社の
担当者にヒアリングしたり、追加の証拠を貰ったりします。
上記の例だと、「母にヒアリング」および「ミカン市場への問い合わせ」本当にそうなのかの検証が該当します。
【調書が完成したら】
一度完成してもそこで終わりではありません。↓見たいな感じでその調書を上司がチェックして足りてなければ追加的な手続きをしなければなりません。
上司からの指摘を全てつぶし終わったら仕事は終了です。
【まれに訪れるEXステージ】
上記の例などで、会社担当者から「実はリンゴも戸棚にあったんだけど、棚卸資産に計上してなかった。どうしたらいい?」みたいな質問が飛んでくるときがあります。この時にしっかりした答えが返せると、先方のポイントが上がります。
実践投入後から半年程度経過~
調書の作成になれてくると、監査計画等の「監査調書に書かれている手続きそのものをデザインする」という仕事に少しづつ関われてきます。
この業務は自分の頭で「ここの会社では何の勘定科目が怖いんだろう…?」とかを考えながら進めていきます。
上記の例でいうと「母は果物なら何も考えずすべてミカンとして処理しているのでは…?」という部分にリスクを感じたなら、内部統制として、「母が果物を買ってきてミカン台帳に記帳する」というプロセス自体がそもそもちゃんとしているのか評価を行います。
デザイン自体に問題があれば、例えば「祖母にダブルチェックしてもらう」という統制を加えてもらったほうがいいんじゃないか?とかを提案することもあります。
まとめ
公認会計士試験に合格したらやることは「調書を作成する」これに尽きます。これだけ聞くと地味な感じがしますが、現場では「会計士」の肩書がある+こちらはOKを出す側であることから立場が非常に強く、他の管理系・事務系の仕事に比べて100倍やりやすいです。
また業務中に感じるストレスとそれに対する給料のコストパフォーマンスが非常に良く、1年目でも残業代が1時間当たり2500円~3000円程度支給されます。
1日7時間勤務という部分も人生のクオリティーを上げてくれ、総じて最高の職業だと思っています。
この記事に関連あるもの
①公認会計士の待遇に関して
公認会計士という職業について【年収・労働環境・業務内容】
②書いている人
はじめに+自己紹介
③この記事を見て公認会計士に興味を持った人へ
【合格率も】働きながら公認会計士試験合格の難易度